✅ MTF分析とは?
MTF分析とは「マルチタイムフレーム分析(Multi Time Frame Analysis)」の略で、複数の時間足を使って相場の方向性や強さを判断する分析手法のことです。
FXでは、1つの時間足だけを見てエントリーするよりも、上位の時間足で相場の大きな流れを確認し、それに従って下位足でエントリーポイントを探る方が、トレードの精度が格段に上がります。
たとえば、4時間足で上昇トレンド、1時間足で押し目をつけて反発しそうな場面で、15分足でチャートパターンが完成してエントリー。このように大きな流れに逆らわず、タイミングだけを短期足で見極めるのがMTF分析の基本です。
✅ なぜMTF分析が重要なのか?
単一の時間足では、相場の「一部」しか見えていません。
たとえば、15分足では下落トレンドに見えても、4時間足では調整の上昇中かもしれません。
このズレを見逃すと、逆張りトレードになり、トレンドに逆らったポジションを持つリスクが高まります。
MTF分析を使えば、以下のような恩恵があります
トレンドの全体像が見える
フェイク(だまし)を避けられる
エントリータイミングが絞れる
利確・損切の位置が論理的に決まる
✅ 時間足の組み合わせ例(デイトレードの場合)
デイトレーダーのあなたなら、次のような組み合わせが効果的です

このように上位足で流れを確認し、下位足で「根拠」を探すという流れが、MTF分析の王道です。
✅ 実践ポイント:上位足に逆らわない
MTF分析の鉄則は、「上位足の流れに逆らわない」ことです。
4時間足が明確な上昇トレンドを示しているのに、15分足のちょっとした下落を見て逆張りしてしまうと、大きな流れに飲まれて損切りされる可能性が高くなります。
環境認識に慣れてきたら、「押し目買い・戻り売り」を狙う場面を上位足で探し、下位足でパターンが出たらエントリーというスタイルに落とし込みましょう。
✅ MTF分析に役立つインジケーター
視覚的にわかりやすくMTF分析を行うには、以下のようなインジケーターもおすすめです:
移動平均線(上位足のMAを下位足に表示)
ボリンジャーバンド
一目均衡表(Ichimoku)
これらを活用すると、「今この足が上位足でどの位置か」「上位足のサポート・レジスタンスはどこか」が一目で分かります。
✅ まとめ:MTF分析で「木も見て森も見る」
MTF分析は、いわば「木も見て森も見る」手法です。
上位足で全体像(森)を確認し、下位足で詳細な動き(木)を観察する。
この視点を持てば、エントリーや損切りの判断が感覚的ではなく、ロジックに基づいたものになります。
初心者ほど1つの時間足に集中しがちですが、上達したいなら必ずMTF分析を取り入れましょう。
トレードの視野が広がり、勝率も安定してくるはずです。
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