✅ 移動平均線とは?
移動平均線(MA:Moving Average)は、一定期間の価格の平均値を線でつないだテクニカル指標。
価格の流れをなめらかにして、トレンドの方向性を視覚的に捉えるために使われる。
代表的な移動平均線には次の2つがある:
単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)
すべての価格を同等に扱って平均を取る。基本中の基本。
指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)
直近の価格に重みをかけるため、価格変動への反応が早い。
✅ なぜ移動平均線は重要なのか?
1.トレンドを視覚的に判断できる
→ 上昇なら右肩上がり、下降なら右肩下がり。
2.サポート・レジスタンスとして機能する
→ 価格が移動平均線に触れて反発・ブレイクする場面は多い。
3.ゴールデンクロス/デッドクロスが売買のサイン
→ 短期線が長期線を上抜ける=上昇シグナル、下抜ける=下落シグナル。
✅ FXでよく使われる移動平均線の種類と期間
移動平均線は、「過去のローソク足〇本分の終値の平均」を線でつないだもの。
期間によって「短期・中期・長期」に分けられるけど、それぞれ役割が違う。
短期:5〜20本 素早く反応、押し目・戻り目判断に有効
中期:25〜75本 トレンド全体の方向を判断する軸
長期:100〜200本 相場の大きな流れ、天井・大底の判断に

✅ 時間足ごとの「1本」の意味とは?
ここで大事なのが、「〇本」っていうのはローソク足の本数を意味してるってこと。
例えば…
1時間足で「20MA」 → 過去20時間分の平均値をつないだ線
15分足で「20MA」 → 過去5時間分(15分×20本)の平均
4時間足で「50MA」 → 過去約8日分(4時間×50本)の価格推移を表してる
つまり、「どの時間足を見ているか」によって、同じ20MAでも意味が全然変わってくる。
✅ トレードスタイル別のおすすめ期間設定
スキャルピング(5分〜15分足):5MA / 20MA / 50MA 細かい値動きを捉える。エントリーや利確の判断に◎
デイトレード(15分〜1時間足):20MA / 50MA / 75MA 日中のトレンド把握と押し目・戻りの目安に最適
スイング(4時間足〜日足):50MA / 100MA / 200MA 長期の流れを見て戦うスタイルに。サポレジとしても強力!
📌 例えば「20MA」は、1時間足なら1日分弱の平均。
だから、その時間軸でどれだけの期間を見たいかによって最適なMAが変わる。
✅ 代表的な使い方① トレンドの方向を確認
移動平均線が右肩上がりなら「上昇トレンド」
右肩下がりなら「下降トレンド」
ローソク足が移動平均線より上なら「買い優勢」
下なら「売り優勢」

3本の線がバラバラで方向性がない

短期、中期、長期ともに上向きになっている
✍️ 実際のエントリー前に、トレンドが上か下かをまずは判断!
✅ 代表的な使い方② クロスを活用した売買判断
◆ ゴールデンクロス
短期線が長期線を下から上に抜ける
→ 買いサイン(上昇トレンド開始の可能性)
◆ デッドクロス
短期線が長期線を上から下に抜ける
→ 売りサイン(下降トレンド開始の可能性)
⚠️ クロス後すぐにエントリーせず、ローソク足の確定を待つのがコツ!

3本の移動平均線がこのように並ぶことを『パーフェクトオーダー』と呼びます
下降なら短期、中期、長期となり
上昇なら長期、中期、短期の順番となります
✅ 代表的な使い方③ 移動平均線を押し目・戻りの目安にする
上昇トレンド中に価格が移動平均線に近づいたときに
→ サポートとして反発したら買い
下降トレンド中に価格が移動平均線に戻ったときに
→ レジスタンスとして機能すれば売り
💡 シンプルだが超実践的!特に「20EMA」や「50SMA」は多くのトレーダーが見ている。
✅ 実際のトレードにどう活かすか?
◆ トレンドフォロー型の使い方
1.長期MAで相場の方向を確認(上昇 or 下降)
2.中期・短期MAで押し目や戻りのタイミングを見る
3.ローソク足が移動平均線に反発 → エントリー
◆ クロスでのエントリー
ゴールデンクロスやデッドクロスの出現を待ってからエントリー
高値掴みを防ぐため、ブレイク後の戻しを狙うのが安全
✅ よくある誤解と注意点
移動平均線は遅れて表示される:価格の平均を取っているため、リアルタイムの反転には弱い
クロスはダマシも多い:他のインジケーター(MACD・RSIなど)と組み合わせることで精度UP
期間設定をむやみに変えない:トレードルールを固定して一貫性を持たせよう
✅ まとめ:移動平均線は相場の「地図」
移動平均線は、相場の方向性をつかむ基本中の基本ツール。
これを使いこなせれば、エントリー・決済・損切りの判断がより明確になります。
チャートにラインを引くだけで使えるシンプルなインジケーターなので、まずは5MA・20MA・75MAなどを表示させて、トレンドの流れを視覚的に確認する癖をつけてみよう。
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