そもそもローソク足って何？
ローソク足（キャンドルスティック）は、一定期間の価格変動を「始値・高値・安値・終値」の4つの価格で視覚的に表現するチャートの形のことです。
日本発祥のチャート形式で、江戸時代に米相場の分析に使われていたのが起源とされています（本間宗久という米商人が考案）。
今では世界中のトレーダーが使っています。ローソクのような形状からこの名前がつき、ローソクの「胴体（実体）」は始値と終値の差を示し、ローソク足の実体の上下に伸びている棒を『ヒゲ』と呼び、上に伸びるヒゲを『上ヒゲ』、下に伸びているヒゲを『下ヒゲ』と呼ばれていて、このヒゲはその日の最高値と最安値を示します
ローソク足はこうやってできる！
1本のローソク足は、ある時間の価格の動きを4つの情報で表現しています。
陽線（白や緑など：色の決まりはない）：始値より終値が高い（価格が上がった）
陰線（黒や赤など：色の決まりはない）：始値より終値が低い（価格が下がった）
ローソク足の「実体」は、取引の始値と終値の差を示しています。実体が長ければその時間帯に価格が大きく動いたことを意味し、買いまたは売りの勢いが強かったと判断できます。
実体が白（または緑）の場合は終値が始値より高く、買いの勢いが強かったことを表します。逆に黒（または赤）の場合は終値が始値より低く、売りの力が勝っていたことを示します。
ヒゲはその期間に到達した高値・安値を表し、価格の振れ幅や市場の迷い、反転の兆しを読み取る重要なヒントになります。
ローソク足の種類とその意味
ローソク足には多くの形があり、それぞれ意味があります。たとえば、「大陽線」は強い買いを示し、「大陰線」は強い売りを示します。
「十字線」は始値と終値がほぼ同じで、迷いや転換のサインとされます。「ピンバー」は長いヒゲを持ち、反発の可能性を示唆します。
これらのパターンを単体で見ることもありますが、複数のローソク足の組み合わせ（包み足、はらみ足、三兵など）でより精度の高い分析が可能です。これらの特徴を知ることで、価格の転換点や継続のサインをつかむヒントになります。
プライスアクションとは？
プライスアクションとは、「ローソク足の動きだけで相場の方向性を判断する分析手法」のことです。
プライスアクションはリアルタイムの値動きから「今、市場参加者が何をしているか」を読み取ることができるからです。
たとえば、あるローソク足が大きく反転して終わったら「買い圧力が強くなってきた」と判断する、といったように、チャートに現れた「価格の動きそのもの」から、次の展開を予測していくのが特徴です。
下記は有名なプライスアクション例。
最後に
プライスアクションを学ぶことで、ローソク足の動きから投資家の心理や市場の流れを読み解く力が身につきます。
インジケーターに頼らず、価格そのものの動きに注目することで、トレンドの継続や転換、もみ合いといった局面を見極める判断力が養われ、より本質的なトレードが可能になります。
おすすめ参考書
プライスアクションとローソク足の法則 足1本の動きから隠れていたパターンが見えてくる ウィザードブックシリーズ / アル・ブルックス 【本】
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